『ハーヴェステラ』クリア感想
今年も残りわずかとなった今日この頃、とうとう私は新型コロナに罹患してました…。
喉がクソ痛くて寝るとき唾を飲み込めず眠れなかったり、喉にずっと何かが詰まってて喋れなかったりしました!不便!
後遺症で嗅覚だったりもしましたが、味覚はずっと正常でした。
と、そんな体調最悪の中、喉の痛みから目を逸らすために、半額セールしてた時に購入して5月ぐらいからプレイしたり中断してたりしたゲーム『ハーヴェステラ』をクリアまで遊びました。
なんで5月から始めたのにクリアに今まで時間が掛かったのかというと、
6月に『レインコード』が発売されたのでプレイしたり、
途中でシナリオの評判が良かった+ストーリーのネタバレがあるらしいから早めにクリアしないといけなかった『ティアキン』をずーっとプレイしてたりしたから、ですね……。
主に時間泥棒になったのは『ティアキン』です。
やれることが多すぎる。
こういう途切れ途切れでプレイしてしまったゲームって最後までクリアする気がなくなったりするものですが、『ハーヴェステラ』はストーリーがずっと先が気になる展開が続いたのと、あとは単純に畑仕事が楽しかったため、時間が開いてもクリアまでプレイできました。
ストーリーが本当に私好みで面白かったので、纏まった感想を書いていきます。
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない
まず最初に。
これは言ったほうが興味を引く人は引くと思うので言っちゃいますけど、
この作品はファンタジーに見えますがSFです。
なんかファイナルファンタジーにありそうなクリスタルっぽいものが見えたりしますが、SFです。
というか、昔のスクエニのゲームってそういうファンタジーというよりはスチームパンク風味というか、タイムスリップしたり最終的に宇宙に行ったり、そういうSFチックな描写が多くなかったですか??
プレイしたことないけど『クロノ・トリガー』とかたぶんそんな感じじゃないですか??(ゲーム音楽ランキング動画で見た知識……)
『ハーヴェステラ』は、そのあたりの時期のスクエアエニックス製ゲームと同じ空気感をビシバシ感じました。
令和に発売されたゲームなのに、なぜかすごく懐かしさを感じる。
体験版の範囲でできるところをやってもらえればわかると思うんですが、メインストーリーっぽいところで、あの頃のスクエニ製ゲームをプレイしたことがある人なら、強烈な懐かしさを感じると思います。感じなかったらすいません。
なんだろうこれは。懐古趣味ってわけでもないんですが……。
この懐かしさは古臭いという意味ではなく、褒める意味で言っています。
おかげさまで、久しぶりの感覚を味わえました。
どうSFかは実際に確かめてみるのがいいと思うのであまり書きませんが、
昔のスクエニ作品が好きな人やSF好きな人に『ハーヴェステラ』はおすすめです。
かわいい人工知能たち、日々を生きてる人間
SFって言ったからこれも言っていいよね。
『ハーヴェステラ』には人工知能が出てくるんですけど、彼らがすごく健気で愛らしいんですよ!
私はフィクションに出てくるロボットとかアンドロイドとか戦術人形とか人工知能とか人造人間とか、人に造られた存在が好きなんですが、今作に出てくる人工知能たちはまー好みにドンピシャで可愛かったです。
人間がどんな命令を下そうが人間の命令を忠実に守り続ける姿は、まさに理想の人工知能。
命令した人間が愚かだろうが天才だろうが、命令されたことを成し遂げようとする姿はとても純粋で、愛らしさを覚えずにはいられません。かわいい!
たぶんこれを聞いた作中の人工知能たちは
「……意味がわからないな。」の一言で終わらせると思いますが、そういうストイックなところも一生懸命でいい。
人類が愚かでごめんねという気持ちになります。
反対に、ちょっとネタバレですが、別に人間のことを積極的に守るわけでもない人工知能もいて、彼らは人外じみてて素敵でした。
「人間ってさぁ……」
みたいな台詞を、特に心底がっかりしている風でもなく、不思議そうに言ってくれるので、人類が愚かでごめんね……という気持ちになれます。
私が人類が愚かだと思っているだけでは?
今作にはもちろん人工知能だけでなく人間もたくさん出てきます。愚かではないです。
メインストーリーで仲間に加わるキャラクターも、サブクエストに出てくるたくさんの町の住民たちも、普通に悩みもするし挫けそうになったりもするけども、それでもなにかを選択して日常を生きている、ただの善良な人間たちなので、素直に応援したくなります。
ただストーリーが進むと、
「人間ってやっぱりろくでもない生き物なのでは……」
という気持ちにひしひしとなれます。
出てくる人間に悪い人はいないのに、不思議ですね。
この作品は「人間ってどうしようもない生き物だけど、だからと言って考えることをやめずに生きていこう」という話だと私は受け止めているので、愚かだなぁ……で止まらないことが大事なんだと思います。たぶん。
話が少し逸れましたが、今作はそんなキュートな人工知能たちが大好きになるゲームでもあり、人間に頑張ろうな……!と言ってくれているゲームでもあります。
そういうのが好きはぜひ。
特に人工知能が好きな人はぜひ。
畑畑探索畑畑探索畑……
このゲームでは畑仕事は金稼ぎの手段であり、回復アイテムである料理とジュースを作るための材料を調達するための手段でもあります。
この料理とジュースがどっちも大事。
料理だけで全てを済まそうとすると、満腹ゲージがいっぱいになり、体力が減っても料理アイテムを使えなくなってしまいます。
なので、満腹ゲージを使わず回復できるジュース作りが大事なんですね〜。
私は中盤の2連ボス戦のところでこの仕様にようやく気づきました…。
なので、ストーリーを進めるためには畑仕事は必須になるわけですが、そんなの関係なく畑仕事するのが楽しい!
ゲーム内時間で30日過ぎると死季という作物絶対枯らす季を1日挟んで次の季節に移行して…という流れで日々が過ぎていくわけですが、その季節で育てることができる野菜と、鶏や山羊の餌用の草を畑内でどのぐらいの割合で植えるか、死季で種が無駄にならないように調整などなど、結構やることが多くて黙々と続けられます。
このゲームが期間が開いても続けられたのも、この細々した畑仕事が性に合ったからというのもある。
基本的に畑仕事は反射神経だとかが必要な作業ではないので、コロナ中でも苦しみながらプレイができてありがたかったです。
畑仕事にのめり込むあまり、メインストーリーで相棒的存在が誘拐されたときも、
「今は秋1日目!!植えなきゃいけない作物が山ほどあるんだ!!」
と一旦救出を置いておいて畑の整備で1日潰したりしました。畑が大事すぎる。
ちなみにこちらが畑仕事をしている間も、敵さんは待ってくれるので安心設計。優しい。
あと、作物を組み合わせて作れる料理のイラストが、全部とても美味しそうで素晴らしい。
料理コンプリートする気がすごく出ます。
そんなこんなで全く購入予定になかったのに買ってみたら掘り出し物だった『ハーヴェステラ』、気になった方は体験版があるのでぜひプレイしてみてください。
人工知能が本当に可愛いんですよ!!
最近クリアしたインディーズゲーム紹介
11月も終わり、本格的に冬になってきた今日この頃。
もう年末??早くない??
昨年は忙しくて、あまりブログを更新できなかったのですが、インディーズゲームばっかりクリアしていました。
主に『Outer Wilds』。
そして『ディスコ・エリジウム』を。
ですが今年はコンシューマーゲームばかりクリアしてインディーズゲームができて無かったのですが、この秋、怒涛の勢いで面白いインディーズゲームをたくさんクリアできまして…。
どれも面白かったので、まとめて紹介していきます。あんまりネタバレはしてないと思う。
『ファミレスを享受せよ』
黄色い世界で行われる雑談ゲーム。
主人公は突然「ムーンパレス」というファミレスに閉じ込められ、他のお客さんと雑談をすることになります。
深夜のファミレスという、かなりどうでもいい会話が展開されがちな空間で行われるキャラクターとの会話は、こちらの返事が「へー」とか「ほー」だとか、は行で完結しそうなゆるさで構成されています。
大事なことも喋っているんだけども、なんかあのぼやーっとした空気に溶けて消えていく感じ…。
そんな心地よいけども妙に引き伸ばされたような空間がだんだんクセになってきます。
そして、メインストーリーがかなりSFだったので私好みでした。
それぞれのキャラクターの距離感が付かず離れずでちょうどいい、いい雰囲気のゲームなのでおすすめです。
間違い探しもあるよ!
『The Cosmic Wheel Sisterhood』
タロットを自分で作成でき、自らの占いの結果によって結末が決まるセーブ不可の一発勝負のゲーム。
主人公の「フォルトゥーナ」は小惑星に流刑となった占い師の魔女。
そんな彼女のタロットカードに妙に親しげな超でかいベヒモスが力を与えてくれるところから物語が始まります。
フォルトゥーナは自分で力を込めたオリジナルのタロットカードを作成しながら、次々と訪れてくる魔女達を占いながら交流していき、その流れで宇宙の魔女社会の問題に巻き込まれていきます。
登場する魔女達は植物の栽培やダガー作成など、よくある魔女っぽいことを行なっているのですが、SFっぽい世界観と組み合わさっているせいか、よくある魔女っぽい描写もなんだか新鮮に映ります。
魔女達はみんな自分がやりたいことを自分で決めて生きているので、とても楽しそうで魅力的。
個人的には最近視聴なりなんなりした「魔女」がモチーフとなった作品の中では、このゲームが一番「魔女」に向き合いつつ、今までの「魔女」の固定観念を覆していてとても面白かったです。
タイトルの通りシスターフッドの物語なので、女性同士の連帯がメインストーリーになります。
そして物語の結末は自分の占いの結果によって変わり、選択の結果は二度と覆せません。
なので、どんな選択の場面もその場の一度だけ。
どんな些細な選択肢だろうと、慎重に選択することをおすすめします。
このゲームの一番の目玉はやっぱりオリジナルタロットカードの作成!
タロットカードは主に「背景」「モチーフ(真ん中のでかいの)」「モチーフ(端っこの小さいの)」の3つで作ることができます。
このモチーフは背景のどこに配置するかだけでなく、拡大縮小コピペ反転もすることができるので自由度が高い。
そして、選択した背景やモチーフには属性が設定されており、その属性の組み合わせによってタロットカードがもつ意味も変わってきます。
なので、できる限りいろんな属性を含んだカードを作ると、大体の意味を網羅したつよつよカードが完成して、占いの時に不利な結果が出にくくなります。
ストーリーも面白かったのですが、この自由度の高いタロットカードの作成がとても楽しい!
そしてこのカードの出来によって魔女達への占いの結果も変わってくるので、自然と気合も入ります。
魔女達はみんな魅力的なので、できるだけいい未来を視てあげたいんですよね…。
(あと自分に都合のいい未来を…)
魅力的な魔女達や自分だけのタロットカード、そして女性同士の連帯の物語が揃ったかなり居心地がいいゲームでした。おすすめです。
『性格診断ゲーム Refind Self』
おそらく配信などでも話題になっている、プレイするだけで性格診断ができるゲーム。
このゲームは作中作の横スクロールRPGをクリアすることによって性格診断ができます。
診断される性格の種類は作中オリジナルで、数えてませんが本当にたくさんあります。
周回プレイをすることで診断内容も更新されていき、だんだん自分がどういう性格なのかがグラフにもなって現れてきます。
自分がどういう性格だと判断されるか、ワクワクしますね!
このゲームは完全初見か多少ゲームを知ってるかどうかで、プレイの仕方が変わって診断結果にも影響が出そうなのでこれ以上は説明はしません。というかできない。
性格診断とゲームが上手く組み合わさったストーリーも大変よくて、心に残るゲームでした。
うつわちゃんと博士が幸せであればいいな。
『Chants of Sennaar』
作中オリジナル言語を頑張って解読しながら進む謎解きゲーム。
体験版も配信されているのでプレイすればわかると思うんですが、いきなり謎の文化圏の場所に放り出され、未知の言語を解読しながら先に進むことになります。
作中に出てくるキャラクターも全員、当然未知の言語で喋ります。
なので、ストーリーを理解するのにも、ゲーム中何をすればいいかにも言語の解読が必要となりますが、基本的には先に進むことが目的です。
言語の推測が可能な状態になると、言語ノートで穴埋め問題が始まります。
これはいつでも再挑戦することができるので、わかった時に解くことができます。
これが意外と難しい!
文章中の言語を読み解く際、単語の意味がわかるだけではなく、文法を理解していないと、どの言語がどの意味を表しているのか、疑問系や複数形がどれなのかといったことが何もわからないんです。
ほとんどの言語は英語の文法とほぼ同じだったのでまだ苦労しませんでしたが、一つだけ見たことない文法の言語が出てきた時、私は名探偵津田の様になりました。
わからん!!!(頭を掻き毟る)
一応学生の頃は英語が得意な方だったけれども、言語の学習が苦手な人の感覚がちょっとわかった気がする。
まず単語を覚えてないから躓き、さらに英語で文章を作る時に意味と文法が二重でわからないから躓くのかな…。
…というか、日本語の文法って英語圏の人からしたらとんでもなく意味不明なんじゃないか?
なんで日本語って複数形が複数あるんだ?aやtheやsをつけるだけですむのってとっても楽なのでは…?
と、言語学習について考えることができました。
言語学習には単語を覚えるだけでなく、文法も学ぶ必要があるということが強く実感できるゲームでした。
このゲームをプレイして、言語学習について考えよう!
そして進んだ先にあるものを確かめよう!
とりあえずこんな感じです。
11月終わり頃に書き終わるはずが、年末のまとめみたいになってしまった…。
でもそんなの関係なく面白いゲームは出続けているので、プレイし続けるしかない。
あ、これ書いてる内に『8番出口』もプレイしたんですが、コンセプトが分かりやすくて綺麗にコンパクトに纏まっていてとてもよかったです!これもおすすめ。
『Outer Wilds』っていう超面白かったゲームの話
『Outer Wilds』Nintendo Switch版発売おめでとうございます!!!(唐突)
みんな、買ってくれ!!!
以上!!
で終わらせてもいいのだが、私はこのゲームが大好きなのでもっと話す。
実は去年の夏頃ずーーーっとプレイし続けたぐらいにはとんでもなくお気に入りのゲーム、『Outer Wilds』。
22分後に滅ぶ星系をループを繰り返し、各地に眠る大昔に滅亡した種族であるNomaiの遺跡を巡りながら、宇宙の謎を解いていくゲームだ。
このゲームでは、様々な特徴的で命の危険が伴う星で溢れた星系ばかりを調査することになるのだが、ループすることでそれらへの対処も徐々に慣れていく。
そして、ループを繰り返すため、好奇心の赴くままに、気になるものを見かけたら片っ端から調べていっても誰も何も文句は言わない!
それがとても楽しいゲームだった。
なんせ目的もチュートリアルである最初のループで「Nomaiについて調べに宇宙に行くんだな!頑張れよ!」みたいなことを言われた後、この世界のガジェットの使い方をざっと習得し、博物館で世界の基本的な知識を学んで、後はそのまま宇宙に放り出されるので、何をするか自分で決められる、というか自分で決めるしかないため、計画性のない行動をしようが何をしようが自由なのだ。
ループするハーシアン(主人公の種族)も少ないため、進捗について怒られる心配もない。
命が危なくなっても戻るだけなので命も賭け放題。
何でもできるんだ!!自由だ!!Foooo!!
…と、かなり好き勝手行動しても、各地を調べることで何をすればいいかがだんだん見えてきて、エンディングに向かう行動を行うことになる。
クリアした後に真っ先に感じたことは、
「あぁ、もう解くべき謎は無くなっちゃったのか……」
という寂しさだった。
それと同時にこのゲームをクリアできて本当によかったという満足感だった。
間違いなく、私の人生でプレイできてよかった殿堂入りゲームに入った。
本当に楽しかったので、もう大体の人がこのゲームのいいところをたくさん言葉にしていると思うが、私もよかったな〜と思ったところをまとめておく。
ここからかなりネタバレするので、プレイしてない人は見ないでください。
DLCの話もします。
プレイしてほしい。本当に面白かったから。
十三機兵防衛圏とか、プロジェクト・ヘイル・メアリーとか、ループものが好きな人は絶対楽しいから!!
このゲームのすごいところは、本当にどこからいっても話が繋がる謎の配置の仕方とか、自由に行動しているように思えるけど実は巧妙に誘導されているところとか、たくさんあるけれど、一番はストーリーとゲームシステムがうまく絡み合っているところだと私は思っている。
このゲームは最初にも言った通りループする。
星系が超新星爆発で滅びようが、宇宙服を着忘れて酸欠になろうが、宇宙から重力が2倍の星に落下して地面に叩きつけられようが、砂に押しつぶされようが、幽霊物質に冷やされようが、太陽に落下しようが、バカでかいチョウチンアンコウに食われようが、必ずループする。
つまり死ぬことでそこで終わりになるのではなく、死ぬことで次の新しい探索に向かうことができるのだ。
これは、このゲームのエンディングで示されることと同じだ。
死は終わりではなく、新たな始まりである。
だから、星系が滅んだ後も、新しい星系が生まれ、新たな生命が生まれた。
つまり、滅亡を恐れて立ち止まる必要はないのだ。次に繋がるのだから。
この結末に対する心構えが、プレイするだけでできるようになっているところが、ゲームにしかできない表現でとてもよかった。
なんせ死が、滅亡が終わりではないことは、ただプレイするだけでこれ以上ないほど実感できるのだ。
(それだけ死ねるとも言える)
何度も22分を繰り返す内に、次第に死ぬことに感慨を抱かなくなって、ループものの主人公の気分になっていく。
死ぬ時に考えることは、「よし、いい情報手に入ったな。次はどこ行こうかなぁ」である。
それか、「あぁー時間が足りなかった!また来よう!」だ。
どっちにしろ次を考えながら死ぬことになる。
死ぬことなんか、好奇心を満たすことに比べたら、たいして重要なことではないのだ。
DLCである『Echos of Eyes』も、それを補強するような構造になっている。
流れ者に住んでいる目が二つしかない種族は、Nomaiが求めた宇宙の眼を恐れ、それを隠した。
そして、種族の滅亡を回避するため、永遠にVR世界で生きることを選び、太陽の超新星爆発も回避するため、星系から離れた。
この二つ目の種族は、死を、滅亡を恐れている。
そのためか、流れ者は死ぬポイントが極端に少なくなっている。
せいぜい落下死か感電死か、火に焼かれて死ぬかのどれかだが、感電死は施設の劣化で起こっているため、流れ者ができた当時にできるのは焼死か落下死ぐらいだろう。酸素さえ潤沢にある。
そのせいか、DLC部分を繰り返す内に、なんだか死ぬことが恐ろしくなっていく自分がいた。
あんなに死にまくった後にも関わらずだ。
その方が生き物としては正常ではあるのだが、この世界では致命的だったのかもしれない。
流れ者の構造自体もループ構造になっており、ずっと同じところをぐるぐる回る構造になっているところも示唆的だ。
彼らは新しいことをするのではなく、同じことを永遠にし続けることを選んだのだ。
そして、星系から遠ざかることで、死と滅亡から更に遠ざかろうとしている。
流れ者の構造自体が、二つ目の種族の思想を表している。
このように、星の構造やループすることが、作品テーマにバッチリ直結しているのだ。
これはゲームならではの表現だと思う。
小説や映画より、プレイヤー自身が操作することで完成する表現だ。
こういうゲームにしかできない表現があると、私はそれだけで高評価ボタンを押してしまう。連打したい。
そして、プレイヤーの好奇心を決して否定しない、疑問に思ったことには必ず答えが返ってくるところにもとても感激した。
この小さな宇宙には、よくあるゲームを解くためにあるゲームの様なものが存在せず、Nomaiの文化としてや、この世界の構造としての謎しか存在しない。
ゲーム的都合みたいなものがほとんど排除されている世界なのだ。
あるのはせいぜいゲームオーバーになった後にまた前のループに戻るところぐらいだろうか?
そのため、世界の考察や、Nomaiがどうやって生きていたのかなどをだけをずっと考えることができた。
私は大体全てのゲームで何かを考える時、
(これはゲーム的な都合でこうなっているのかも)
という思考がどうしても頭から離れない性質なのだが、『Outer Wilds』にはそういった思考が一切入り込むことがなかった。
これは本当に新鮮で嬉しい体験だった。
そして、そうして考えたことが無駄になっておらず、この宇宙は必ず答えを返してくれる。
これがとても気持ちが良かった。
好奇心最高!
私はストーリーを楽しみやすいアドベンチャーゲームやノベルゲームが好きなのだが、こういうゲーム全体でテーマを表現するゲームは大好物だ。
量子の話やループの話も好きで、謎解きも好きで、自由に空を飛べるゲームも大好きなので、好きなものだらけなゲームでした。
そして、もう二度とあの星々から謎が出てこないことが、とてもとても寂しい。
映画『ザ・クリエイター/創造者』感想
珍しく映画の感想です。感想ブログだからね。ゲーム以外でもいいはずだ。
X(旧Twitter)上で、数週間前から目に入ることが多くなっていった『ザ・クリエイター/創造者』。
基本的に私はX(旧Twitter)では、今後自分が視聴する、もしくはプレイする予定のある作品のタイトルが目に入った場合、タイトル以外が目に入らないように爆速で流すスタイルで生きているので、本当にタイトル以外の情報を何も知らなかった。
なんならポスターすら見ていなかったので、当然あらすじすら知らず、
「クリエイターってタイトルだからモノづくりの苦悩がテーマの話なのかな。そういう話好きそうなタイムラインにしてるし」などと的外れなことを考えていた。
全然違う話だった。
後日、映画情報に疎い友人に今作を観てきたことを話したところ、
「あぁ、あのTverでCMしてる怖そうなやつ」
と言われ衝撃を受けた。
興味なさそうな友人ですら知っていたのに──。
そんなジブリ版『君たちはどう生きるか』を初日に観に行くのとほとんど同じような状態で劇場の席に座ることになった。
結果、とても私好みな面白いトンチキSF映画だった。
やっぱり自分で育てたタイムラインは信じないとね。
今そのタイムラインは基盤ごと寂れていくかもしれない状態に直面しているけれども…。
というわけで少し纏まった感想を書いていく。
ちなみに私は、今作を手掛けた監督の他作品は未視聴の映画ペーペーです。
スターウォーズの監督さんなんですね。(スターウォーズ全て未視聴)
あらすじ
物語は80年代(?)ぐらいの架空のAI発展の歴史映像から始まる。
どこかの記事によればSONYや任天堂のデザインを意識した自律思考を持つAIを搭載したロボットが発展していき、人類と共存していたが、ある日ロサンゼルスに核爆弾が落ち、100万人が灰となってしまう。
それがAIのせいとされ、アメリカではAIを禁止にし、廃棄処分にする動きが活発化。
しかしアメリカは自国のAIだけでは飽き足らず、未だにAIと共存を続けているニューアジアのAIをも攻撃していく──。
と、そんないろんな意味で大丈夫なのか?となる導入から、主人公であるアメリカ側の軍人であるジョシュアと、その妻でありAI派のマヤとの別れがあり、
その5年後、ジョシュアは軍からAIの創造者である「クリエイター」と、そのクリエイターが作った兵器を探すように命じられる。
そして探索した地で発見した兵器は、少女の形をしたAIだった。
と、そんな始まりから兵器であるAI、アルフィーとジョシュアの逃避行が始まる。
ここからは私が好きなこの映画のポイントを語っていく。
レトロガジェットたち
逃避行の道中からずっと映る、東南アジアとレトロなロボットの組み合わせが絵になっていてとてもいい。
SFチックな風景と東南アジアの融合は、『劇場版PSYCHO-PASS』や『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.3』でも見られたが、無骨な構造剥きだしのロボットがそこらで生活している様子を実写映画で見るのはやはり新鮮だった。
psycho-pass.com 別の映画の話してすんません。
逃避行の過程で妙ちきりんな機械もたくさん出てくる。
まずは証言を得たい死体の脳に故障したロボットを繋げて、限られた時間だけ死人と話せるようにする機械、アメリカ製だ。
逆転裁判の霊媒みたいなものかなと初見時は流していたが、最後までこの映画を見ると、なんとしてでも情報を得ようとするアメリカの執念のようなものを感じる。
ちなみにアメリカがロボットの死体から証言を得たい場合、ロボットの意識がはっきりしない程度まで復活させ、そのロボットの身近な人に成りすまし情報を得たあともう一度射殺していた。完全に悪役だぜアメリカ…。
そして恐らくこの映画を観た人の大半は話題にしているであろう、自律歩行する自爆ロボットである。これもアメリカ製だ。
この自爆ロボットはデカい鋼鉄製の樽に簡単な手足がついている。
そして電源をつけると、設定した位置に向かっていいフォームで走り出し、時間が来ると所定の位置で自爆する。
装甲も堅いため、自爆する前に撃破されることもない。恐ろしい兵器だ。
そんな兵器である自爆ロボットくん、起動された瞬間、
「貴方と共に戦えて光栄でした……」
と、わざわざ告げてくる。今初めて起動されたのに……。
というか貴重な自爆までの制限時間を使ってそんな……。
…この自爆ロボットくんを考案した作中の科学者たちは、一体何を思ってこんなことを言わせる機能をつけてしまったんだろうか?
起動する人によってはトラウマになるぞ!
でもこの自爆ロボットくんを使うのはAI絶対壊す思想に塗れたアメリカ人たちだ。
序盤でアメリカ側にいた主人公ジョシュアが、人間臭いことを言う壊れたロボットを強制停止させながら
「これは機械だ(だから壊しても問題ない)」
と怯える同僚に伝える場面があるので、このスタンスはあの世界のアメリカ人の大半のスタンスなのかもしれない。怖〜。
(いいのか?アメリカ人を融通のきかない暴君みたいに描いて……)
なんならアメリカ側のメイン悪役戦艦兵器『ノマド』も、いちいち宇宙からここの地形をスキャンしていますよー!と言わんばかりの青いレーザーを照射する。
更にどこかに爆撃をする時も青いレーザーでここを狙ってますよー!とわざわざ教えてくれる。
映像的には分かりやすいが、だいぶ面白い兵器を作っていますよねアメリカさん……。
レーザーを照射するということは位置をもろに露呈させることと同義だし……。
まぁ宇宙にあるからどこにあるか分かってもいいのか……。
このように、変な機械はアメリカ側にあるものが多い。
AI禁止にしたせいでこの方向性の機械たちが生まれたんだろうか?
そういう方向からAI禁止にしていいんですか?と問いかけているんだろうか?たぶん違う。
このトンチキな兵器たちを見た私は、
「あっこれ、割とB級映画なのかな?」
などと考えてしまったが、私は普通にB級感溢れる映画も好きなので、別に問題はない。
出てくる機械たちが全てどこか昔懐かしいSF作品感溢れるUI、フォント、デザインで構成されているので、なんだか懐かしい気持ちになる。
この作品は特に原作がない完全新規作だそうなので、令和の世にこんな新規レトロSF映画って出るんだ……とある意味感動していた。
アメリカに令和も何もないけれども。
何があろうと
無傷で居続ける動物たち
そしてこの映画を観た大抵の人が語っているであろう(2回目)犬の活躍シーンである。
主人公に向かって手榴弾を投げられた時、たまたまその場に居合わせた犬は、その手榴弾を咥えてぶん投げたロボットに持ってきてくれる。遊んでくれてると思ったのかな?
そして手榴弾は転がって爆発。
(この映画、犬が死ぬ映画チェックマークついちゃう映画だったか……?)
とヒヤリとしたのも束の間、犬は無傷である姿を見せてくれる。
犬、強くない?
爆心地にかなり近い位置にいたのに無傷で立って、もろに爆弾が直撃して破損したロボットたちを見下ろす姿には強者の器を感じさせる。その辺に居ただけの犬なのに……。
もうAIじゃなくて犬に突撃させた方が圧勝できるんじゃないかと思えるぐらいの無傷っぷりである。
まぁ犬には戦いなんてしてほしくないけど。ずっと嬉しそうに走り回っててほしい。
そして暫く後に今度は猿が出てくる。
このシリアスなシーンに突然猿……?なぜ……?という疑問を持っていると、死屍累々の周囲の惨状はいざ知らず、指があるという猿の利点を活かした行動で特大の戦果をこの猿は上げてくる。
猿、強くない??
AI側の状況を大幅に好転させてるじゃん。そして犬に続いてこちらも無傷。
この映画で最強の存在はノマドでもアルフィーでもなくて、この犬と猿なんじゃないか?
なんせノマドとアルフィーは戦いで傷がついていたが、犬と猿は傷ひとつついていなかったし……。
人間とAIの争いなんか知らないぞと言わんばかりの自由な振る舞いを見せつけてくる犬と猿。
人間でもAIでもない存在だから動物は予想ができなくて強い存在ということなんだろうか……。
そういえば猫も出てきたけど、猫は無骨ロボットに撫でられてゴロゴロ言ってるだけだった。平和だ……。
冒頭で書いた通り、私はなんの情報も仕入れずにこの映画を観にきたため、当然渡辺謙が出演していることも全然知らなかった。
なんとなく渡辺謙に似ているロボットがいるのを発見した時、
(あれって渡辺謙かな……)
と思ったものの、最後まで確証が持てず、スタッフロールでようやく確信できた。
自分が知っている人が出ているとなんだか安心するよね。うん。
今作は結構な頻度で日本語のセリフがあり、私が観たのは吹替版だったため、渡辺謙の日本語もそこそこ聞けた。
(ニューアジアの街中にも日本語はたくさんある)
ただ、作中の渡辺謙は同じ会話中に英語と日本語を織り交ぜていたのだが、あれはどういう演出だったのかは私はあまり分かっていない。
感情が出るところだけ日本語で喋る演出だったとか?
2回目を観る機会があればそこに注目したい。
ちなみに渡辺謙の役はなかなか強かった。
しかし自爆ロボットは止めることができなかったので、自爆ロボット>渡辺謙ぐらいの強さである。
あの自爆ロボット、あんなに妙なのに強いのちょっとムカつくな……。
このように妙ちきりんなところがありながらも、それが愛嬌になっている今作だが、ストーリーも家族愛が根幹にある王道で間口が広いものになっている。
実際劇場で観ている終盤、鼻を啜る音がいくつか聞こえた。
会話でよく出てきた天国のくだりが最後の展開に丁寧に繋がっていて、この映画らしいストーリーになっていたと思う。
感動して泣いている人もたくさんいたし、もしかしてこの映画はB級映画じゃなくて感動超大作だったのかもしれない……。
私が間違っていたのかも……。
でもその感動シーンの近くで用途不明のデカい機械触手が出てきたりしたが……。
何で作ったのあれ?
後はテーマとしては人種差別だろうか。
近未来が舞台でロボットで人種差別を表現した作品というと、『Detroit:Become Human』が私の頭には浮かぶが、『Detroit(略)』よりは機械に対する偏見が少ない世界だったと思う。アメリカ以外。
実際ニューアジアでは、無骨ロボットが子供を守って子守りをする様子だったり、人間に近い姿をしたロボットが農作業をしていたりして社会に馴染んでいたし、街中のシーンでは人間とロボットが玉石混交で歩いていた。
平和に共存しているニューアジアと、なぜか海外のAI事情にまで首を突っ込み攻撃してくるアメリカ、
どちらが恐ろしい存在なのかは火を見るより明らかだ。
(アメリカの描き方これでいいのか??)
もしかすると東南アジアの宗教ともうまく繋がった要素などもあるかもしれないが、私は宗教方面の知識には疎いので割愛する。
何かそのあたりに詳しい書籍とかないかな。
袈裟を着用している無骨ロボットが絵になっていてめちゃくちゃ好き。
そんな感じでSFが好きでレトロガジェットにも心躍り犬も好きな私にはうってつけの楽しい映画だった。
直前まで観に行くか迷っていたけれども、観に行って良かった。
もう一度あの映画館の音響で、エンディングのドビュッシーが聞きたい。
『超探偵事件簿レインコード』 ネタバレ感想
忙しくしてたり環境が変わって疲れてたり飼い始めた猫と遊んでたりしてたらいつの間にかめちゃくちゃ時間が経っていた…。加齢って怖いね。いつの間にか時間が過ぎている。
他にもいろーんなゲームの感想が下書きに溜まってるけど、とりあえずつい3日前にクリアした『超探偵事件簿 レインコード』の感想を投げます。
私はダンガンロンパシリーズの大ファンで、V3も大好きなので、とても楽しみにしていたと同時に、「そんなに面白くなかったらどうしよう…」という懸念がありましたが、とりあえずえいやとデジタルデラックス版を予約。
0時になったら即プレイ開始して、その後一切ネットを見ることなくクリア。
面白かった〜よかった〜という気持ちを胸にツイッターに向かうと、いつの間にかツイッターが終了していました。
なぜ…。
もっとFF16とか水星の魔女最終回の感想とかがいっぱい流れてたはずなのに…。
なので(?)、ふせったーにも投稿した内容をほぼそのままこっちに投げます。
本当は発売直後に検索したら出てくるところにネタバレ感想を書きたくないんだけども、
ツイッターが全然信用できないので…。
いつ消えるかも分からないし…。
プレイ前の人絶対検索しないでくれ…。
こうやって発売直後のネタバレ感想書くの嫌がってるから下書きが溜まっていくんだけども。
あと正直久々すぎてブログの書き方忘れてるからね!!
今もブログの書き方わかってないけど。
私はツイッターと同じく勢いと雰囲気でブログを書いている。
タイトルにレインコードのネタバレ感想と銘打ってはいるけど、レインコードのことを喋ろうとするとダンガンロンパにも言及しないといけなくなるので、当然ダンガンロンパ全シリーズのネタバレも込みです。初代も実況プレイ全編可能になったことだしな。
プレイ予定がある人は読まないでね。
本当に読まないでね。お願いだから。
もういい?
味方にピンク髪ツインテールがいて、おしおきという単語を出してくる謎怪人がモノクマカラーのヨミーがラスボスにはならずに4章で落ち、ラスボスが女性声優の男性キャラで対話で決着したりと、ダンガンロンパと違うことをやろうとしててよかったな〜。
もう身内でコロシアイしないぞ!という意志を感じた。
コロシアイは終わったんだな…。
明らかにダンガンロンパとは関わりがない新シリーズなのに、ダンガンロンパをやっておいた方が何がやりたいかわかりやすいという所が敷居の高さに繋がるかも、というところが欠点かも。
以下章ごとの感想。
0章
いきなりパッケ絵の大半が殺されるダイナミックな0章。
早いよ!私メラミさんのキャラデザ結構好きだったんだが!
しかも焼死入れ替えトリックが残姉じゃんっていうのは後から気づいた。残姉…。
犯人が面倒そうな焼死を選んだ理由を隠れ蓑にしつつ、
カナイ区外の人間が死ぬ事件で、血が出ない焼死が選ばれたメタ的理由が5章で飛び出してきたの、すごかったね〜。
一番最初に何かしら重要なものが隠れてるの、ダンガンロンパ無印残姉やV3っぽい。
そういや今回新シリーズだけど血の色どうすんのかな、とプレイしてるとき思ってたけど、謎迷宮や指を切った血の跡が赤だったので、今回は赤で行くんだなとなった。
1章
ハララさんってきっと物理が強いから生き残ったんだろうな…、というのがひしひしと感じられた。
その上普通に推理強いの、もう最強生物じゃん。
だから謎迷宮や4章でナーフ入ってたんですかね。
ハララさんがいたら全部解決しちゃうし物理が強いから、1章後は全部後からやってきて全てをボコボコにして撤退する役になりがちだったのが惜しい。
1章後の事件も全て現場にユーマがいたから探偵特殊能力も必要ないし。
密室4連続!はかなり王道ミステリで、王道探偵のハララさんっぽい事件でよかった。
あの暴言シスター地味に好き。
血がピンク死体が出てきたので、0章の血の跡のことはすっかり忘れていた私は、現実はピンクで謎迷宮だけ赤なんだな、とぼやっとした理解をしました。アホである。
2章
みんなのアイコへの感情が重すぎる。
そして一度しか出ていないデスヒコの鼻血立ち絵が重要すぎる。(一度だっけ?うろ覚え) 5章まで完全に忘れていた。
デスヒコ、ずーっと女の話をしてなかなか酷いが、死に神ちゃんがずっと辛辣に接するのと、謎迷宮の最後に代わろうか?って聞いてくるのと、変装でだいぶ体張ってくれるので、プラマイプラスぐらいのやつ。
容疑者全員共犯ってのはダンガンロンパでは絶対に起こり得ない事件なので新鮮だった。
女ってこわーい的な台詞はそこそこあったけど、最終的には友情が根底にあった殺人なのもよい。重いけど。
カレンだけあの写真にいなかったの、あの中で一人だけ仲良くなかったのかな…と悲しくなった。
あととうとう(?)主人公が女装しましたね…。最原くんですらしなかったのに(あの状況で女装する意味ないだろ)。めちゃくちゃ可愛かったな………。
ここで退場したスワロさんだが、初登場時の和傘がよかったので、あわよくばもっと見たかった。
3章
フブキさんのこと、3章やるまで大丈夫かなこの人…と思ってたけど、3章でかなり好きになった。
なんで探偵やってるのか本当に不思議になるほどの天然な人だったけど、時間を戻せるのが超強いのと、人死にを素直に悲しめる善性で探偵に足り得てるひとだ。
何よりも、本当にしょうもないミスを体力使って時間を巻き戻してくれたときの申し訳無さ。本当にすみません…という気持ちになる。
ある意味で一番お世話になった人かもしれない。
レジスタンスに抵抗したら命の危機かも…と思い、普通に加入しようとしたら死に神ちゃんに止められた。ごめん。
3章はまたも特殊密室事件!密室の大盤振る舞いやね。
もし朝比奈さんに殺意があって、あれを思いつく頭があったらやってきそうなトリックでしたね。ちょうど密室だし。
3章の事件が一番好きかも。絵面が派手だし。
最後に貴重なモニョモニョした死に神ちゃんの姿を見せてくれたフブキさんに感謝。
ギヨームちゃん可愛いからもっと出番あってほしかったな〜。保安部全員に同じこと言ってる。
4章
ヤコウ所長、えっちだったね〜〜!(開口一番)
本当にこんな感想でいいのか?でも偽らざる本音だから仕方ない…。
覚悟が決まった未亡人はえっちなんだよ。
ヴィヴィアはおそらく超探偵の中で一番変なやつ。
そしてめちゃくちゃ優しい。でも変だよ。
発売されて即床で寝っ転がってレインコードをやり続けた結果ギックリ腰になった私には、ずーっと床で
読書してるのに物理が強いヴィヴィアが謎で仕方ない。
なんであいつ物理攻撃も強いんだよおかしいだろ。
そしてあいつ191cmあるのにどうやって暖炉に寝そべってるんだ。
コートを脱いだ姿がかなりHOT LIMITだが、カラオケに行っても絶対にHOT LIMITは歌わないしそもそもカラオケに行かないであろうヴィヴィアはかなり不思議な味がして面白かったです。
事件がそれどころじゃなさすぎて、ヴィヴィアの変なところはあとから気づいたけど。
4章はまたも密室事件!密室だらけだけど、あんまり見ないタイプの密室突破方法で楽しめました。事件の内容は全然楽しくない。
探偵の中で一人ぐらいは犯人いるだろうな〜とは思ってたけども、犯行が余りにも覚悟が決まりすぎてて哀しい。
電流は戻るからまだいいとして(よくない)、毒ガス食らっても問題なしとして犯行に及んだの、決意が固すぎてどうしようもない…。
ある意味で脳筋な密室突破方法だったけども、密室突破方法としては新鮮で面白かった。
謎迷宮でめちゃくちゃヤコウさんのスクショ増えてしまった。
謎迷宮でカッター片手に立ちふさがったヴィヴィアも、居場所提供してくれた所長への恩義というか、性根が優しいのが感じられてよかったな〜。探偵が凶器を出すなよ。
ヨミーがここで終わりなの、モノクマはもうラスボスじゃないぜ!という意志を感じた。モノクマよりは活動範囲は狭いが。
ヨミー、5章で出てくるカナイ区真実を知ると、やってることがヤバすぎる。何も知らないのに情報を流すな。
まぁ知らないことを知らないんだけどね…。
ちなみに電流パネルはデスヒコ含めて4回目ぐらいで行けましたが、ゴールに着いたのに余計な動きをして1回無駄に電流をくらってしまいました。
フブキさん、ヤコウ所長、申し訳ありませんでした…。
5章
唐突なSIREN(私はSIRENやったことないけど、たぶんあんな感じ)からの、本当に食べてしまったのかい(未プレイ)からの、横スクのニーアオートマタ感(かな?自信がない)。
過去の犯人たちが一堂に会してて胸熱やね。それどころじゃないよ。
ここでとうとうホムンクルス真実が出てきて、血液に秘密あるという情報が出てきてようやく、「あ、ひょっとして血がピンクなことにも説明つける気か!?」と察して大興奮。
こういう一度しか使えない一発ネタ好きよ。
ここでようやくデスヒコの鼻血の色をまともに認識した。遅い。
5章は本当に前もって状況が理解できるようにほぼすべての情報を出してくれるので、謎迷宮はスムーズだった。
そしてダンガンロンパシリーズでは出てこないタイプのラスボスのマコト。
マコトの名前がマコトなのって、やっぱり苗木くんを意識してのことだろうか。
マコトの主張がどんどん勢いを失っていって、最終的にこちらに届くこともなく落ちていくの、マコトの疲弊がわかる演出で良かった。ロードは長かった。
最後に「犯人を殺さない」選択をして、マコトに託し、カナイ区住人との対話を求め、死に神ちゃんとお別れする一連の流れは、「あぁ、レインコード終わるんだなぁ」と「あぁ、もうコロシアイって終わったんだなぁ」の両方を感じられてとても感慨深かった。
ホムンクルスが元の人間とは別の偽物なのはいいの?みたいな疑問は、この痛みは本物だ!で終わっちゃうし…。
偽物だろうがヤコウ所長の死は悲しかったので。
空白の一週間事件でカナイ区全滅したのは、どう考えてもホムンクルスじゃなくて博士が悪いし…。
いや博士傍迷惑過ぎない?変に焦らず5人ずつぐらいでちょぼちょぼ製作しとけば…。
カナイ区住人が外で人を喰うかもしれない問題は、マコトが解決する問題だしね。実際エピローグで問題解決のためのいろんなアイテムが開発されていたし。
全部まるっと解決!とはいかなくても、いろんな人と協力して、ちょっとずつ前に進もうというのは、いい終わり方だったな〜と思う。
あと本物のナンバー1イケショタすぎない?
大真面目な顔で理想を語るナンバー1、好き…。
総評
面白かった〜!!デスゲームじゃない新作で良かった!本当に良かった!!私はV3が好きなので、デスゲームがちゃんと終わってて嬉しい〜!!
何がやりたいかが結構明確でありつつ、今までの特色をある程度出しつつ、新シリーズができていたのでよかったです。買ってよかった〜。
ただこの感想はダンガンロンパをやってるからこその感想であり、ダンガンロンパの文脈ありきの感想なので、いきなりレインコードからやった人がどう思うかは、全くわかんない!
ちょいちょいロードがクソ長かったり、無限廊下いる?とか保安部もうちょっとキャラ立ってほしかったな〜とか不満点もあるが、私は総合プラス評価です!
死に神ちゃんも可愛いしな!
そんな感じで感想終わり。
あ、一番好きな死に神ちゃんのモーションは、空中で寝っ転がってジタバタするモーションです。
2020年の面白かった同人ゲームの話
というわけでPCでやった印象に残っている同人ゲーム編です。本当はどちらもやった後に感想を書こうと思ったんですけど、忙しかったのと、「ネタバレ全くせずに喋るの難しいな…」とか「誤読があったら恥ずかしいな…」という葛藤が発生して書けずじまいでした。でもやっぱり面白かったことの記録を残しておこうという気になったので、年末ですし、書いておきます!
印象に残っているタイトル2つあって、どちらも同人BLノベルゲームです。両作ともやった後しばらくその作品のことばっかり考えたりしてました。どっちも記憶消してまたやりたい。
『産形邸の六天狗』
サークル「冬のいもうと」様制作の最新作ノベルゲームです!簡単に言うと館ものの人間蠱毒。BLはありますがR18ではないのでプラトニックな感じ。でも人間蠱毒なので人は死にます。
私は冬のいもうと様の作品は『鉄条の囹圄』から入ったのですが、思わずbioに刻みたくなる文章で味が濃い話を勢いよく丁寧にまとめててすげぇ〜面白れぇ〜と衝撃を受けました。思えばこの作品が私の初めての同人ゲームプレイ体験でしたね。一番最初にこのサークル様の中で一番やばい作品をやってしまった感はあります。
私は冬いもさんのゲームを配信直後のタイミングでやるのがこの『六天狗』が初めてだったので、配信日をとっても楽しみにしてました!配信日になった直後に即購入してプレイ開始できました。リアルタイムでプレイするとちょっとわくわくするんですよね。
そしてプレイ開始。館に胡散臭い人たちが集められているところに、蠱毒の中できらめく善性が眩しい主人公のせっちゃんが事情を知らずにやってくるところから始まります。誰も信じられない中、せっちゃんは血統書付きの猫系男、イチドーと協力関係になります。そして一晩明け、人間蠱毒なので当然一人お亡くなりになり、疑心暗鬼の館ミステリが開始されます。
なんというか、不思議なことに文章がスルスル入ってくるんですよ。状況整理も、胡散臭三兄弟の罵倒悪態も、イチドーのせっちゃんへのセクハラも全部読みやすい。
事件が起こったあとの状況整理の為の話し合いも、その時点での考え得る可能性をある程度せっちゃんとイチドーで話し合ってから行動するので、「ここでこういう行動してみればいいのに」みたいなストレスがないんですよね。とてもスムーズです。そしてこのスムーズな話の流れになるのにもちゃんと理由がある。すごい。
ここからはどう頑張ってもネタバレになるので印象に残った要素だけ抜き出すと、
レスバトル!天狗!兄弟!人外バトル!父と子!いちせつの純愛!レスバトル!
といった感じでした。本当はもっとある。これらの要素が綺麗にコンパクトに纏められてて、満足度が高かったです!コスパが高い。
上記の中で好きそうな要素があったらおすすめします。特にレスバトル。レスバトルは冬いもさんの私が今までやった作品では全てキレキレだったので、今作のだけの特徴ではないんですけど…。早く全作やりたいなぁ。そしていちせつは純愛。
お値段たったの1100円です!体験版もあるので空気感も掴みやすいと思います。是非、人間蠱毒を体験していって下さい。
『ウウウルトラC』
昭和が舞台の怪獣ヒーロードラマです。こちらはR18BLG。CP固定で三組の物語が一話ずつ語られます。
制作されたサークル「ADELTA」様の作品は前作の『古書店街の橋姫』が初プレイです。こちらの作品は体験版があります。興味がある人は是非!
『橋姫』はループもので、何故か死んでしまう友人の死の真相を知るために、主人公の玉森くんが3日間を繰り返す話です。現実と幻覚が交錯していくストーリーと、目を引く色使いのイラストと、大正時代の空気感が感じられる言葉選びが独特の雰囲気を作っていて、素敵な作品でした。
一番最初の水上ルートの終盤まで、完全にシュタゲやってるのと同じ気持ちでやってました。まゆりの為に走ってる気持ち。どちらもエゴで走ってるところがあると私は思っています。
(別ゲーの話を例えに出して申し訳ないのですが、『橋姫』は『シュタゲ』とカオスシリーズが融合したようなお話で、めちゃくちゃ好みで面白かったですね…)
皆いいキャラしてましたが、私は川瀬が一番好きですね。一番好きな川瀬は博士の後日談の川瀬です。
個人的には、興味がある方は『橋姫』を先にやってみるのがいいんじゃないかと思います。全体的な空気感が掴みやすいですし、体験版もありますし、更に『橋姫』を先にやっているほど、絶対『ウルC』に驚くことになるからです。私はびっくりした。
何に驚くかというとイベントスチルの数です。『橋姫』のノベル部分は立ち絵とスチルがある普通のノベルだったんですけど、『ウルC』は明らかにイベントスチルがめちゃめちゃ多いんですよ。本当に多い。アクションシーンは戦っているキャラがどう動いているかがわかるぐらいいっぱいありました。
例えば怪獣が現れる → ヒーローが現れる → ヒーローがパンチする → 怪獣爆散(パンチの時とは違う角度)、という流れが全部専用スチルで描かれているんですよ。これが何回もある。「瞬きする間に見た相手の表情」みたいな一瞬にもスチルがある。やばい。
確かどこかでお一人で描いているとどこかで聞いたような気がしますが、本当に、これを一人で…?と大して絵を描いていない私ですらビビるほど沢山ありました。一話序盤に一瞬しか出てこないところにも専用スチルがあって、専用があるということはここは後にも出てくるんだなと思っていたんですが、本当にそこにしか出てこなかったときは慄きました。
『ウルC』は一つの大きな話を主人公別に違う視点から追いかける構成なので、一回といっても同じシーンの回想や別主人公の視点でそのシーンが出てきたりもするんですが、それでもそれらが何回もあったりはしないですし…。いっぱいあるのでギャラリーにイベントスチルの欄が無かったですし。
絵だけで説明するときがあるので多少分かりにくいところもありはするんですが、それ以上にすげぇという気持ちが先に来るので…。めちゃめちゃリッチなものを見た気がします…。
ストーリーは全部で三話あり、一話で正太郎視点、二話で史郎視点、三話で鞘師視点で物語が進みます。
一話では何が目的かはよくわからないけど面白ぇ人って印象だった蝶番史郎さんが、二話でこんなこと考えながらこういうことしてたのかーってわかる感じですね。正太郎くん視点ではわからなかったことも、全員の視点で読むとだんだんわかってきます。わからないところは公式Q&Aページをどうぞ。私も見ました。誤読がありそうだったので…。
とりあえずあんまりネタバレしないように話数ごとの大まかな感想を書いていきます。
一話はシンプルにヒーローの話でしたね。ヒーローとは役職というよりは心持ちなんだという話だったと思います。王道ヒーローでした。正太郎くんは最後の攻撃シーン好きです。なぜかプレイ中は小林くんの話ばかりしてました。(なんで?)
最後の後日談パートで狐塚くんも正ちゃんも幸せそうでよかったです。カンです。
二話は史郎と鈴が可愛かったですね〜!二人とも一途で、かといって史郎は素直には言わないし事情を知ると悲しくなっていくしで…。いい二人だった…。史郎さんが変態にばっかり絡まれるパートは不憫で面白かったです!最後の後日談パートの史郎、可愛かったですね…。
そして三話。私は三話が一番好きです。
二話が終わったあとは、これは鈴史の話ばっかりすることになりそうだなぁ〜と思っていたのに、しばらく三話のことしか考えられなかったです。強烈でした。特に鞘師。私は夜美くんが好きなのですが、そっちのけで鞘師のことを考え続けるぐらいには強烈でした。一途な人でしたね…。
あと、三話ではキレたナイフ時代の狐塚くんが出てくるのですが、私はああいう現在は丸くなっている人が昔はキレたナイフのようだった描写が大好きです。そういうのがあれば誰か教えて下さい。
こんな感じなんですけど、プレイヤー直後は頼むから誰か三話をやって鞘師の話をしてくれませんか??という気持ちでいっぱいになりました。誰か…。
要するにとっても面白かったです。次回作もやります。
今年はこの2作がとっても印象に残りました。書いてるうちにやり直したくなってきました。どっちも楽しかったなー。
しかも書いているたった今、年が明けました。明けましておめでとうございます。今年もいっぱい面白い作品に出会いたいです。よろしくお願いします。
それではこのあたりで。
2020年の面白かったスマホゲームの話
今年は流行病のこともあって家にこもる機会が増え(私は元からこもり気味でしたが)、いろんな作品に触れる機会が更に増えました。漫画も前より買い漁ってますし、コンシューマーゲー厶もやりつつ、お気に入りのソシャゲはなんと3つ増えました!維持がつらい!ですが今のところは楽しくやっております。
そういえば今年は長文感想あんまり書いてないなとついさっき思い立ったので、年末ですし、いろいろやった感想をつらつらと書いていこうと思います。長くなりそうなのでこの記事ではスマホゲーム主体です。
今年はバスタフェに始まり、サイバーパンクで終わりそうですが、私が年末に笑えるかどうかはWピックアップガチャに懸かっています。つらい。
『アークナイツ』
本当になんとなく入れてしばらくしたら放置するんだろうなと思っていたんですが、シナリオもゲームもおもしろかったので全然続いています…。この『アークナイツ』との出会いが一番予想外でした。これさえなければ年末に胃が痛くなることはなかったでしょう。でも引く。
『アークナイツ』はタワーディフェンスゲームなんですけど、タワーディフェンスといえば思い出すのがそう、去年の年末にプレイした『十三機兵防衛圏』です。
日本ゲーム大賞おめでとうございます。資料集買いました。
実は私は『十三機兵』のゲームパートが下手くそだったので、『アークナイツ』もできるかどうかは分からなかったんですが、全然できています。等級18だってやっちゃう。これも全部真銀斬とイラプションと先行してるドクター達がいち早くあげている攻略動画のお陰です。本当に感謝しています。最近は攻略動画なしで自力で考えるようになり成長を感じています。
『アークナイツ』のいいところは戦闘に運要素が極力絡まないようになっているところだと思っています。
大概のスマホゲームの戦闘って主な要素に運が絡むじゃないですか。カードの種類が3枚あったりとか。
ですが『アークナイツ』は、そういうここにこのカードがあればな〜!だとか敵がここでこのユニットを攻撃しなければな〜!みたいなことで戦線が崩壊することはありません。戦力の配置も、最初からやり直して配置のタイミングやスキルを撃つタイミングを少し変えればどうにかなったりすることが多いですし、敵が誰を狙うかはコントロールできるので止め方の試行錯誤がしやすいです。
そして運要素がほぼないので、YouTubeにあがっている攻略動画の動きをそっくりそのまま真似することができるんです。これがとても大きい。低レア攻略動画は必ずと言っていいほどあるので、その動画を参考に手持ちに合わせて編成を調整してクリアする、といったことが何回もあります。
このおかげで詰まったり、考えるのが面倒臭かったりしたらYouTubeでステージ番号で検索すれば難しいステージもあっさりクリアできます。「でも概念○装ないから参考にできないなー」といったことがないのも個人的には気楽でいいです。ガチャもユニットしか出ないし。
(運要素が全くないわけではないのでご注意。例えばフロストノ…)
まぁ育成が嵩むと龍門弊(作中のお金)があっという間に消えたり、素材がなかったりはします。星6特化は大変。今も岩がないせいでスズランちゃんの昇進が止まっています。
でも周回がオートでできるのでそこまでだるくはないですね。ご飯食べてる間にオート放置してます。
いろいろ言いましたが、ゲームシステムの方は慣れればなんとかなるということです。前に考えつかなかった方法で突破すると自分の頭が良くなった気分になります。たぶんこれは錯覚で、真銀斬とイラプションとサリアのおかげだと思いますが…。
システムの話が長くなっちゃいましたが、私がプレイ継続した最大の理由はシナリオが超よかったからです!
最初から撤退戦から始まり、緊迫感が溢れて面白かったのですが、第3章で強烈なパンチをくらい、頑張ってプレイしていこう!と決めました。ウルサスイベもよかったですね。ロサが好きです。引けてないけど…。
ウルサスの話は正直長々としたいのですが、長々と話すと野暮なこと言っちゃいそうになるので封じています。みんな前を進み始めたところにとやかく言いたくない…。見守っていきたいです。
あと『アークナイツ』の好きなポイントは、オペレーター(キャラユニットのこと)の資料がとても細かく書かれていて読んでて楽しいところですね。
あんまり興味がなかったオペレーターも、資料を読むと愛着が湧くんです。あと純粋にちょっとした読み物として面白い。こういう図鑑の文章が読んでて楽しい作品は好きです。イフリータの資料は必見。(星6だけど)
そして石で貰えるスキンがどれもとってもいいんですよー!最近スキン一覧みたいなものが実装されたんですが、これもブランド名とかが描かれていてUIもお洒落。見てるだけで楽しい。1周年スキンは全部買う予定です。
個人的に『アークナイツ』は今年一番の掘り出し物かもしれませんね。これからも楽しく、よろしくやっていきたいです。よろしくやっていくためにも、Wには是非来ていただきたいですね!!お願いしますよ!
『魔法使いの約束』
『魔法使いの約束』は、『十三機兵』発売日と同じ時期にリリース開始されていたんですが、まぁご存知の通り十三機兵をやっていたので最初の経験値アップ期間を逃し、なかなかメインストーリーが読めなかったのです。あと進め方がいまいちわかっていなかったのでイベントもシナリオだけ取ってあとは放置していました。なので今祝祭で大変です。
私は『アイドリッシュセブン』のシナリオがとても大好きなので、ライターさんが同じ『まほやく』もリリース開始前からやることは決めていました。なんとなく現代舞台のシナリオをよく見かけるライターさんが異世界の話を描くというのも気になりポイントでした。主に治安が。
『アイナナ』のシナリオを読んだ(見た)ことがある方は重々分かっていると思うんですけど、現代が舞台の割に結構犯罪行為が横行するじゃないですか。盗作だったり脅迫文だったり、第三部だったり。(話は逸れますが、第三部アニメ化決定ですね。超楽しみです) それが異世界が舞台となったら一体どうなってしまうんだ、人身売買ぐらいは普通にありそうだな…などと考えてプレイ前はヒヤヒヤとわくわくが混在していました。
ところがどっこい、治安は確かに良くはないけれど、魔法使い達が皆優しいんですよ。積極的に森を焼こうとする魔法使いも勿論いますけど、お互いにある程度気を遣って接する人が多いですし、主人公である賢者もめちゃめちゃ周りを気遣っています。シナリオを読んでいると皆にできれば楽しく過ごしてほしい、彼らが悲しい思いをしないようにしていきたいという気持ちがとても伝わってきます。このおかげで頭から治安のことは飛びました。国の情勢とかアレそうな教会とかありますけど、皆なら大丈夫!
『まほやく』は、〈大いなる厄災〉と呼ばれる接近してくる大きな月を、〈賢者の魔法使い〉と呼ばれる役目に選ばれた魔法使いが定期的に魔法で追い返している、という世界に異世界(現代)から〈賢者〉がやって来るところから始まります。月が接近しすぎると世界が大混乱に陥るそうです。
主人公である賢者、晶が召喚されたのは、賢者の魔法使いたちが月に初めての大敗北を喫していたタイミングでした。約半分の魔法使いが石になり(魔法使いは命落とすと石になる)、1名は死にかけ状態です。その1名の命を助けるために晶に助力を求め、それに晶は応える…といった感じで序盤の物語は進んでいきます。あらすじとしてはこんな感じ。
魔法使いは種族みたいなもので、1万人に一人ぐらいで産まれます。魔力があるかないかは生まれつき決まっていて、人間が魔法を使えることはありません。なので人間は魔法使いのことあんまりよく知らないので邪険にするが多いです。
魔法使いは長命で、魔力が成熟したタイミングで成長が止まります。なので、見た目より歳をとっている魔法使いが多いです。最大2000歳超えですね。年の差婚とか気にしてる場合じゃない差です。『まほやく』は400歳以上が大半で圧倒的に年上が多いので、キャラより年上になっちゃった…などと心配する必要はありません。
魔法使いたちは長命なので、たくさんの出会いと別れを
経験しています。いろんな人に関わっているのに甘えたことがないまま大人になってしまった人や、一回鮮烈な出会いをしたけど嫌な別れ方をしてそのまま引き摺り続ける人もいます。その関係性の話が超いいんですよ〜!長生きな魔法使いの過去話は掘れば掘るほどたくさん出てきて、時間が経っているほど熟成されていて、繊細でとても魅力的です。若い魔法使いのほうが精神が健康的なんですよね。何も引きずってないから。ただ若かったら若かったで虐待されてたり、そのことに気づいていない子もいたりするんですけど…。
あと人との関わり方を知らずにそのままここまで来た魔法使いもいます。長生きしてるということはそれだけ強いのでそれでも生きていけるんですよね。そういった魔法使いもいい。主に北の魔法使いです。
こんな感じで、長命者感情や関係性が読みたい人におすすめのストーリーとなっています。
『まほやく』はシナリオがとても多く、育成すると読めるスポットストーリーや、料理を作って魔法使いの好感度を上げると読める親愛ストーリー、あとはイベント中にイベントに出てない魔法使いたちが何をしているかわかるログインストーリーなどがあります。ログストはログインするだけで読めてしまいます。しかも結構キャラ解釈に重要な会話もあったりするので気が抜けません。
イベントシナリオもメインのライターさんが描いているものがあるんですが、これもコンパクトにまとまっていいて面白いんですよね。お気に入りは、雨宿りのエチュードです。フィガロの親愛ストーリーと合わせて読むと威力倍増。そして犬使いのバラッド。
『まほやく』もこの間一周年を迎えたのですが、一周年限定ストーリーすごくよかったです。ヒースとシノがやばかった。
『まほやく』はストーリーを読むだけならそんなにガチャを回す必要もなく、育成放置でメインもイベントストーリーも読めるのでこちらも気楽です。ただ最近はイラストのレベルが上がっている気がするんですよね…。綺麗なのが多い…。
あと『まほやく』は恋愛主体ではなく、賢者と魔法使いの関係の話だと公式から言われていますので、主人公のアバターが男女どちらもあります。これは結構珍しいと思います。なのでコミック版の賢者も男性です。
そして魔法使い達は魔法で肉体性別を変えることが普通にできるので、主人公の性別により対応が変わることは特にありません。魔法使いは人にも花にも何にでも恋をするのです。なのでシャイロックは男女バジリスク関係なく余裕のある妖艶なムーブをしてきます。みんなも「シャイロックってもしかして俺のこと好きなのか…?」と勘違いしよう。楽しいですよ。
魔法使いが肉体性別可変なことはバレンタインイベントで示されているので、早くハーレムイベントを実装してほしいです。美少女になった魔法使いが絶対に見たいです!!
これ以上やると無限に時間が溶けていきそうなのでこの辺にしておきますが、彼らの関係が今後どうなっていくか、月とはなんなのか、世界の秘密を解き明かせるのか、そしてハーレムイベントは実装されるのか、今後がとても楽しみです。第二部楽しみにしています。
『プロジェクトセカイ』
ボカロの音ゲーかー好きな曲入ってるといいなーと思いつつ、忙しくてインストールできたのはハロウィン頃になってしまいました。
まぁでもたぶんそこまで嵌まらないだろうから(というか嵌ったらこれ以上抱えきれない)いいかと思い始めたら、思いの外ストーリーがよかった。敢えなく陥落しました。イベントいくつか読めなかったのでさっさと始めてればよかったと後悔しましたが、最近イベントストーリーを読める機能が実装されて本当によかったです。
ボーカロイドだけじゃなく人間のキャラが出てくることに読む前はどうなんだろう?と思っていたんですが、むしろ今を生きる学生たちがいるからこそ、ボーカロイドたちが変わらずそこに在ることが強調されていて感激しました。ボカロ賛美だ…。
『プロセカ』のボーカロイド、バーチャルシンガーたちは、登場する様々なグループの若者たちに「あなたの本当の想いを教えて」と伝えてきます。本当の想いを忘れてしまった人、変わろうとしている人、変わらず立ち向かっていこうとする人、それぞれにそう言って彼らを見守り、時にはちょっとした手助けをします。そして、彼らが本当の想いを見つけたらそれは新しい歌になるのです。
まだワンダショのストーリーしか読み切っていないいので細かいところは違うかもしれませんが、人間が忘れてしまった夢も、ミクたちは確かにそれを見ていて、忘れていないところがすごくいいんですよ。彼らは過去から現在までずっと変わらずにそこで歌っているよっていう証明にみえたので、昔からボカロに親しみがあった私はすごく嬉しかったんですよね。
あとミクたちが周りを見守り導く役割であることにちょっと新鮮さを覚えました。生まれた当時は新しいものだったけど、そうか、ミクは今はお姉さんなんだな…としみじみ感じました。
そして、若者たちが忘れた想いを思い出す過程を読むと、かつて自分も若い時にボカロいっぱい聴いてたなぁ〜そういえばそうだったな〜というプレイヤーの郷愁に接続されるんです。それぞれのユニットのセンターがそういえばそうだったな〜と思い出すと読んでる私もそういえばそうだったな〜思い返すこの構成、ボーカロイドとの相性抜群ですごい。ちょっとしか読んでないのにすごい感動しました。
なんかもうボーカロイドでこういう話をしてくれているというだけでかなりの感謝でいっぱいになってしまうんですが、まだワンダショしか読んでないんですよね…。これがニーゴとか読んだらどうなってしまうんだ…。絶対に私が超喜ぶものが出てくる確信がある。
あと曲が新しいのも昔のものも書き下ろしもあるのがいいですね!私があんまり知らない素敵な楽曲も出てくる。
…実は私が10月ごろに『プロセカ』を始めたの、アンケートに答えてこの曲入れて下さい!と言うためでもあったりします。当時は始めて何よりも先に実装して欲しい楽曲とコラボしてほしい作品名をアンケートに書いてしまいました。懺悔します。
そして当然コラボ希望欄に好きな『Caligula OVERDOSE』と書きましたが、ある程度読んだ今は「あの全体的にキラキラしている子たちにあの曲やあの曲を歌わせていいのだろうか…?」といった思いが若干あります。ニーゴしか歌えなさそうな曲しかない。
そんなこんなで、あんまり読めていないのに長々と喋ると頓珍漢なことをいいそうになるのでこの辺りで。ボカロに親しみがある人にはめちゃくちゃおすすめです。
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク - Apps on Google Play
本当は今年やった全部のゲームについて書く予定でしたが、長くなったのでまずはスマホゲーム編でした。
継続でやってるものだと、秩序乱流や異性体イベントが面白かったなーとか、水着アビー爆死とか、ダンマカ続きどうなるかなーとか、二期が終わったので第三部読み直しとかこちらもいろいろありましたが、とりあえず今年始めた面白かったものに絞ってみました。
今年始めたのが三つもあるとかやっぱり抱えすぎですね。最悪ストーリーさえ読めればいいの精神で気楽にやっていきたいです。
できればこれ以上増やしたくない…という思いがありますが、自分が好きな面白いものはできれば逃さず楽しみたいのでね…。
というわけで次はスマホ以外ゲーム編です。年内に書けるか分かりませんが!