きままに

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A3!メインストーリー第一部の感想

気まぐれに始めたA3!、メインストーリー第一部を無事完走しました。これから始まるMANNKAIカンパニーの大躍進劇に期待できる話の流れでした。全体でみるとたぶんまだプロローグなのかな?二部でどうなるのか楽しみですね、MANNKAIカンパニーの冒険はこれからだ!


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本当になんとなーく、端末容量に余裕ができたから試しに入れてみようぐらいの気持ちで始めたので、どういうゲームシステムなのかとか、どういうキャラが出てくるのかとか全く知らずに始めたんですが、まさか初手でヤのつく人に絡まれるとは思ってもみませんでした!わざわざブルドーザーまで出してきて、なんと恐ろしい・・・・・・。と思っていたのですが、団員を探してこいとその人に言われ、その流れで初回ガチャを回してみると・・・


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その張本人が3人も入団してきたのには流石に笑いました。心配でついてきてくれるんですね・・・ツンデレなのかな・・・。

 
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彼の名は古市左京。ストーリーやっていくと分かりますが、厳しいですが結構いい人です。

 

まあそんな私のガチャ事情は置いといて、ストーリーの感想をポツポツ書いていこうと思います。春夏秋冬の順にネタバレ込みでいきますね。

 

 

春組 Show must go on!

アプリアイコンになってる咲也くんがメインになっていることもあって、一番王道感ありました。初心者だけど芝居への情熱が人一倍ある(恐らく才能もある)咲也くん、監督への一目惚れで芝居を始めた乙女担当真澄くん、初回から冬組回まで毎度いい脚本を仕上げてくる常識人の綴くん、たぶん職場でモテるエリートだけど寮ではゲーム廃人の至さん、一部クリアしてもよくわからない面白外人シトロン。この計5人が織り成すはじまりの公演までストーリー。最初の話なのでアクが少ないキャラが多く、春らしい爽やかフレッシュな話でした!アクが少ないと言っても真澄と至とシトロンはだいぶ濃い気がしますが。

まあとくに3人の中では真澄くんですね。私は早く彼に自立してほしいです(切実)

一目惚れは別に構わないんだけど監督にしか興味ないのはいいのかなー、と思いながら読んでいたのですが、春組の皆が彼の恋の悩みの相談相手になることで心を開いてくれて仲間意識が出てきたところがとてもよかったです。この調子でほかのものにも目を向けてね。お願いね。

シトロンはまだ本当に分かりません。私にもわからん。密の話と絡めてくるのかなとちょっと予想してます。

綴くんの脚本は今後どんな成長をしていくのか。そこのところはすごくみたいですが(個人的興味)、メインの話が芝居なので、脚本はそこまで掘り下げてはくれないのかな、どうだろうな。やれたらやってくれたほうが私は嬉しいです。

至さんが最後泣いたところ熱かったですねー。やっぱり一番泣きそうにない人が泣くのはすごくいい。ゲームに熱くなれるんだからほかのことにも熱くなれるのは自明でしたね。

咲也くんは今後絶対才能が花開くと思います!!頑張ってほしいですね!!絶対いけるよ君は!!

 

 

夏組  克服のSummer

夏組も王道でしたが春組よりも若干メンバーのキャラが濃くなり、各方面に尖った5人が最後に一つになるのは見ていてとても楽しかったです。個人的に一番好きかもしれない。メンバー全員我が強いので、掛け合いが一番面白く感じました。コメディ色が強い初代夏組らしい面子なのかもしれません。春夏秋冬のなかで唯一「俺が主役やります!」と全員が言った夏組、積極性が高くて好感が持てます。

天馬くんは俺様キャラで、既にTVドラマなので役者をしていて演技力が頭一つどころか三つぐらい抜けてましたが、リーダーをすることによってメンバーとの協調を学び、更にいい方向に成長しました。友達ができてよかったな天馬・・・・・・という一言に尽きます。

そんな天馬とよく言い争いになる女装男子(?のカテゴリに一応なるのかな?)の幸くん、すごいスパッとしていて好きです。自分の意見をしっかり持っている中学生、なんて頼もしいんだ・・・。あの格好をしてるのは、たぶん普通にその服が好きだからなんでしょうね。本人は男らしい性格なんですけど、幸くんを知らない人にはそれは分からないわけで、そのギャップに苦しんでるみたいでした。中学生だもんな、周りのこと気にしてしまうよな・・・。本当は周りも自分も気にする必要はないんだけどなーと私は思います(個人的な意見)。

我が強いといってもネガティブ発言が濃い椋くん、もっと自信もってほしいです。ネガティブ発言はだいぶ卑屈なこと言っているけど、主役やりたい!とおずおずとでも手を挙げられる強い心があるので彼はあれでいいと思います。もうちょっと自信もてれば更にかっこよくなれそうです。あと椋くんその妄想力すごいね、カオスシリーズに出ない?

一見すると典型的なチャラ男ですが根はとてもいい人の一成、周りに合わせるだけでなく自分の意見も言えるようになって本当によかったです。頭がいいのでもっと意見を今後も出してほしいですね。友達ができてよかったなの第二号。

さんかく星人三角。私にも分からん。実は宇宙人なのでは?と思うぐらい分からない・・・。でも、言葉を交わせて仲間想いだからこれからも大丈夫でしょう。ほかの有識者に任せます。

 

 

秋組  バッドボーイポートレート

急に作風変わった?と考えてしまった突然のモノローグに驚きましたが、最終的にとても面白かったです。先ほど夏組が一番好きだと言いましたが、秋組は一番私の趣味にあってました。

夏組は違う方向に尖った5人の話でしたが、秋組は同じ方向に尖ったバッドボーイ達がお互いをライバル視しながら進んでいく話でしたね。GOD座の暗躍具合にも実家のような安心感を覚えました。私の専修、ダンガンロンパとかそのあたりなので・・・。

話の中で出てくるポートレートをうまく生かした話の構成で、今までにない話の進み方でした。違うタイプのヤンキーが4人(そのうち1人はヤのつく左京さん)とヤンキーっぽい格好をしているけどヤンキーではなさそうな太一くんがそれぞれ「人生最大の後悔」をテーマにしたポートレートが間に挟まっていて、芝居を絡めつつ自分を最大限出せていてとてもよかったです。その過程で犬猿の仲だった万里と十座くんが唯一無二のライバルになっていってて、私の趣味でした。最後のハイタッチでスラムダンクのあのシーンが頭をよぎりました。万里くんが最初に登場したときより遥かに楽しそうにしていてほっこりしました。

カレー天国無限地獄だった寮食を見事に救った臣くん、思いの外暗めの過去がありましたが、そのあたり吹っ切れたみたいでよかったです。ただもうちょっとその友達のこと掘り下げてほしかった気持ちはあります。秋組の良心です。

満を持して入団した左京さん、このメンバーのまとめ役として一番適していましたね。バッドボーイにはバッドボーイ(?)です。経営面を実質1人で担っていた監督を支えてくれる優しい人でした。やっぱりツンデレじゃないですか!ツンデレというよりクーデレですかね?

太一くん、性格の造形がとても好きです。悲しいですが絶対に特別な存在にはなれないタイプですかね(違ったらごめんなさい)。それでも自分を特別に見てほしかったからあの長髪の人に付け込まれてしまうんですが、特別じゃなくても自分をしっかり見てくれる仲間ができたから少し安心しました。よかったな太一くん・・・。モテたいという欲求も自分を見てほしいからですかね。妨害方法がこぢんまりしたものだったので優しい子だなと思いました。そのこぢんまりした妨害で恐らく一番傷つけたくなかった幸くんに一番被害がいったのは悲しいですが・・・。とにかく彼に居場所ができてよかったです。似たような拗らせ方したキャラが相当酷いことになったのを別作品でみたので余計そう思います。

GOD座の妨害は、やろうと思えばもっとえげつない方法はあったのに全部カンパニー内で完結する妨害しかしてこなかったので、あれは小手調べ程度のつもりなのかもしれませんね。もっと手段を選ばないタイプの人員、絶対いたと思うんですけどそういう人じゃなくて、泣き寝入りしそうな太一くんを選んだのは性格悪いなーと思いました。切り捨てる気満々の選択でしたね。そういうのに慣れ親しんでいるのでこの展開に実家のような安心感を覚えました。

 

冬組  もう一度ここから

第一部の総まとめのようなお話でした。冬組は芝居経験がある人物が多く、年齢層が高いので落ち着いた雰囲気がありました。そして年齢が高いため、MANNKAIカンパニーに来るまでにできた問題が若いひとより多めに積まれていました。更に冬組はGOD座とのタイマンACTというほかの組より高めの目標がありました。これら要因が重なってか、組内で芝居を詰めるシーンなどはほかの組より少なめで、個人的にちょっと物足りなかったです。経験のある2人はそれでいいんですが、ほかの3人は筋がいい未経験なわけで、そういう人物も今までの話でしごかれたので今回もあると考えていたんですよね。あっさりOK貰えててちょっとびっくりしました。あと今回はやることが多くて時間がなかったのか、人間関係を深めるシーンがほとん七不思議だったのも私には微妙でした。この作品では、かけがえのない人間関係はよくわからない超常現象じゃなくて自分たちで勝ち取ってほしいかったです。特に誉さん。元々超常現象出まくる世界観の作品なら全然気にしないですし、サブストーリーで七不思議がいっぱい出てきたら恐らく微妙だとは考えなかったんですが、まあこれは私の好みの話ですね。でも最後の方で七不思議を使わないで自分の意思を伝えるシーンあったのでそこはとてもよかったです!

紬さんは、椋くんとは違うタイプの控えめな人でした。実力はあるのにないと思っているタイプというか・・・。彼は丞さんとの絆が一番のメインイベントでしたが、最後に適切なコミュニケーションとれてよかったです。たぶんGOD座を落とされたときに言われた言葉は、他で使われないように無駄に心を折ろうとしてきただけだと思います。GOD座は繊細な演技を必要としてないだけですよ、恐らく、メイビー。ストイックなところもとてもいいですね。

丞さんは、ああ、喧嘩して時間経ちすぎて素直になれないタイプかな、というのが最初の印象でしたが、八割方あってましたね。最後に直接自分の気持ちを伝えることができたので、ほっとしました。最初の仲直りは時間必要だからタイムリープだったんでしょうね・・・。

東さんはもっと自分の気持ち言えばいいと思います!言わないと伝わらないので!口に出して!監督だけじゃなくて組のメンバーにも伝えよう!

誉さんは、人の気持ちが分からないという悩みはいいんですが、ルーペで解決するのはちょっとどうかと思いました。これがあれば今度こそじゃないんですよ。タイマンACT中に監督が「誰よりも皆の気持ちをわかってた」って考えてたんですけど、それルーペで見てただけですからね!そのあたりの認識の齟齬が怖い!というか誉さんは気持ちを理解しようとする努力を欠いていただけにみえたので、人の気持ちは頑張ればわかるんじゃないですかね。最後ルーペを捨ててくれてよかったです。一生封印してほしい。誉さんは公演大成功して嬉し泣きできる心があるので、大丈夫だと思います。人の気持ちが分かってないだけで、人の心がないわけではないので、いつか分かりあえます。

密さん、まだ分からない第三号。どこの国のスパイだったんです?とりあえず、彼が安心して眠れる場所ができてよかったと思います。

冬組の公演も終えて、タイマンACTで僅差での勝利を収め、借金も完済して、ようやくMANNKAIカンパニーはゼロ以下のマイナスからゼロより少し上のプラスに立つことができました。本当にもう一度ここから始めるお話ですね。

 

総括(ネタバレなし)

MANNKAIカンパニーは物語開始時、舞台の維持すらできない、基礎すらガタガタの崩壊寸前で上を目指すためのスタートにすら立てない状況だったので、それを立て直す第一部でした。いきなり一番上を目指すような余裕がない分、劇団員の一人ひとりのある程度の掘り下げと、劇団内の人間関係を固める展開が多めでした。なので、第一部は一番下の大きな土台のような、ものすごく丁寧なプロローグだと感じました。これから一番上を目指していくんでしょう。キャラクター全員の芝居をする理由が丁寧に描かれていたので(何人かはは二部に持ち越しですが)、応援したくなるつくりでした。本番は恐らく二部からじゃないかなと思います。どんな話になるのか楽しみです!

 

本格演技指導ストーリーというよりは、青春に重きを置いたお話なので、メンバー同士仲良くしているストーリーがみたい!という人向けです。闇落ちとかそういうのは今のところ全然ないので安心してください。というか、たぶんめちゃくちゃ重たい話にはならないと思います。たぶん(逃げ道を残しておく)。

 

 

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