最近クリアしたインディーズゲーム紹介
11月も終わり、本格的に冬になってきた今日この頃。
もう年末??早くない??
昨年は忙しくて、あまりブログを更新できなかったのですが、インディーズゲームばっかりクリアしていました。
主に『Outer Wilds』。
そして『ディスコ・エリジウム』を。
ですが今年はコンシューマーゲームばかりクリアしてインディーズゲームができて無かったのですが、この秋、怒涛の勢いで面白いインディーズゲームをたくさんクリアできまして…。
どれも面白かったので、まとめて紹介していきます。あんまりネタバレはしてないと思う。
『ファミレスを享受せよ』
黄色い世界で行われる雑談ゲーム。
主人公は突然「ムーンパレス」というファミレスに閉じ込められ、他のお客さんと雑談をすることになります。
深夜のファミレスという、かなりどうでもいい会話が展開されがちな空間で行われるキャラクターとの会話は、こちらの返事が「へー」とか「ほー」だとか、は行で完結しそうなゆるさで構成されています。
大事なことも喋っているんだけども、なんかあのぼやーっとした空気に溶けて消えていく感じ…。
そんな心地よいけども妙に引き伸ばされたような空間がだんだんクセになってきます。
そして、メインストーリーがかなりSFだったので私好みでした。
それぞれのキャラクターの距離感が付かず離れずでちょうどいい、いい雰囲気のゲームなのでおすすめです。
間違い探しもあるよ!
『The Cosmic Wheel Sisterhood』
タロットを自分で作成でき、自らの占いの結果によって結末が決まるセーブ不可の一発勝負のゲーム。
主人公の「フォルトゥーナ」は小惑星に流刑となった占い師の魔女。
そんな彼女のタロットカードに妙に親しげな超でかいベヒモスが力を与えてくれるところから物語が始まります。
フォルトゥーナは自分で力を込めたオリジナルのタロットカードを作成しながら、次々と訪れてくる魔女達を占いながら交流していき、その流れで宇宙の魔女社会の問題に巻き込まれていきます。
登場する魔女達は植物の栽培やダガー作成など、よくある魔女っぽいことを行なっているのですが、SFっぽい世界観と組み合わさっているせいか、よくある魔女っぽい描写もなんだか新鮮に映ります。
魔女達はみんな自分がやりたいことを自分で決めて生きているので、とても楽しそうで魅力的。
個人的には最近視聴なりなんなりした「魔女」がモチーフとなった作品の中では、このゲームが一番「魔女」に向き合いつつ、今までの「魔女」の固定観念を覆していてとても面白かったです。
タイトルの通りシスターフッドの物語なので、女性同士の連帯がメインストーリーになります。
そして物語の結末は自分の占いの結果によって変わり、選択の結果は二度と覆せません。
なので、どんな選択の場面もその場の一度だけ。
どんな些細な選択肢だろうと、慎重に選択することをおすすめします。
このゲームの一番の目玉はやっぱりオリジナルタロットカードの作成!
タロットカードは主に「背景」「モチーフ(真ん中のでかいの)」「モチーフ(端っこの小さいの)」の3つで作ることができます。
このモチーフは背景のどこに配置するかだけでなく、拡大縮小コピペ反転もすることができるので自由度が高い。
そして、選択した背景やモチーフには属性が設定されており、その属性の組み合わせによってタロットカードがもつ意味も変わってきます。
なので、できる限りいろんな属性を含んだカードを作ると、大体の意味を網羅したつよつよカードが完成して、占いの時に不利な結果が出にくくなります。
ストーリーも面白かったのですが、この自由度の高いタロットカードの作成がとても楽しい!
そしてこのカードの出来によって魔女達への占いの結果も変わってくるので、自然と気合も入ります。
魔女達はみんな魅力的なので、できるだけいい未来を視てあげたいんですよね…。
(あと自分に都合のいい未来を…)
魅力的な魔女達や自分だけのタロットカード、そして女性同士の連帯の物語が揃ったかなり居心地がいいゲームでした。おすすめです。
『性格診断ゲーム Refind Self』
おそらく配信などでも話題になっている、プレイするだけで性格診断ができるゲーム。
このゲームは作中作の横スクロールRPGをクリアすることによって性格診断ができます。
診断される性格の種類は作中オリジナルで、数えてませんが本当にたくさんあります。
周回プレイをすることで診断内容も更新されていき、だんだん自分がどういう性格なのかがグラフにもなって現れてきます。
自分がどういう性格だと判断されるか、ワクワクしますね!
このゲームは完全初見か多少ゲームを知ってるかどうかで、プレイの仕方が変わって診断結果にも影響が出そうなのでこれ以上は説明はしません。というかできない。
性格診断とゲームが上手く組み合わさったストーリーも大変よくて、心に残るゲームでした。
うつわちゃんと博士が幸せであればいいな。
『Chants of Sennaar』
作中オリジナル言語を頑張って解読しながら進む謎解きゲーム。
体験版も配信されているのでプレイすればわかると思うんですが、いきなり謎の文化圏の場所に放り出され、未知の言語を解読しながら先に進むことになります。
作中に出てくるキャラクターも全員、当然未知の言語で喋ります。
なので、ストーリーを理解するのにも、ゲーム中何をすればいいかにも言語の解読が必要となりますが、基本的には先に進むことが目的です。
言語の推測が可能な状態になると、言語ノートで穴埋め問題が始まります。
これはいつでも再挑戦することができるので、わかった時に解くことができます。
これが意外と難しい!
文章中の言語を読み解く際、単語の意味がわかるだけではなく、文法を理解していないと、どの言語がどの意味を表しているのか、疑問系や複数形がどれなのかといったことが何もわからないんです。
ほとんどの言語は英語の文法とほぼ同じだったのでまだ苦労しませんでしたが、一つだけ見たことない文法の言語が出てきた時、私は名探偵津田の様になりました。
わからん!!!(頭を掻き毟る)
一応学生の頃は英語が得意な方だったけれども、言語の学習が苦手な人の感覚がちょっとわかった気がする。
まず単語を覚えてないから躓き、さらに英語で文章を作る時に意味と文法が二重でわからないから躓くのかな…。
…というか、日本語の文法って英語圏の人からしたらとんでもなく意味不明なんじゃないか?
なんで日本語って複数形が複数あるんだ?aやtheやsをつけるだけですむのってとっても楽なのでは…?
と、言語学習について考えることができました。
言語学習には単語を覚えるだけでなく、文法も学ぶ必要があるということが強く実感できるゲームでした。
このゲームをプレイして、言語学習について考えよう!
そして進んだ先にあるものを確かめよう!
とりあえずこんな感じです。
11月終わり頃に書き終わるはずが、年末のまとめみたいになってしまった…。
でもそんなの関係なく面白いゲームは出続けているので、プレイし続けるしかない。
あ、これ書いてる内に『8番出口』もプレイしたんですが、コンセプトが分かりやすくて綺麗にコンパクトに纏まっていてとてもよかったです!これもおすすめ。