きままに

あらゆる視聴&プレイ作品の感想溜まり場

『ハーヴェステラ』クリア感想


今年も残りわずかとなった今日この頃、とうとう私は新型コロナに罹患してました…。
喉がクソ痛くて寝るとき唾を飲み込めず眠れなかったり、喉にずっと何かが詰まってて喋れなかったりしました!不便!
後遺症で嗅覚だったりもしましたが、味覚はずっと正常でした。

 


と、そんな体調最悪の中、喉の痛みから目を逸らすために、半額セールしてた時に購入して5月ぐらいからプレイしたり中断してたりしたゲーム『ハーヴェステラ』をクリアまで遊びました。

 

store-jp.nintendo.com

なんで5月から始めたのにクリアに今まで時間が掛かったのかというと、
6月に『レインコード』が発売されたのでプレイしたり、

途中でシナリオの評判が良かった+ストーリーのネタバレがあるらしいから早めにクリアしないといけなかった『ティアキン』をずーっとプレイしてたりしたから、ですね……。
主に時間泥棒になったのは『ティアキン』です。
やれることが多すぎる。

 

こういう途切れ途切れでプレイしてしまったゲームって最後までクリアする気がなくなったりするものですが、『ハーヴェステラ』はストーリーがずっと先が気になる展開が続いたのと、あとは単純に畑仕事が楽しかったため、時間が開いてもクリアまでプレイできました。
ストーリーが本当に私好みで面白かったので、纏まった感想を書いていきます。


十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない


まず最初に。
これは言ったほうが興味を引く人は引くと思うので言っちゃいますけど、
この作品はファンタジーに見えますがSFです。
なんかファイナルファンタジーにありそうなクリスタルっぽいものが見えたりしますが、SFです。

というか、昔のスクエニのゲームってそういうファンタジーというよりはスチームパンク風味というか、タイムスリップしたり最終的に宇宙に行ったり、そういうSFチックな描写が多くなかったですか??
プレイしたことないけど『クロノ・トリガー』とかたぶんそんな感じじゃないですか??ゲーム音楽ランキング動画で見た知識……)

 

『ハーヴェステラ』は、そのあたりの時期のスクエアエニックス製ゲームと同じ空気感をビシバシ感じました。
令和に発売されたゲームなのに、なぜかすごく懐かしさを感じる。
体験版の範囲でできるところをやってもらえればわかると思うんですが、メインストーリーっぽいところで、あの頃のスクエニ製ゲームをプレイしたことがある人なら、強烈な懐かしさを感じると思います。感じなかったらすいません。
なんだろうこれは。懐古趣味ってわけでもないんですが……。
この懐かしさは古臭いという意味ではなく、褒める意味で言っています。
おかげさまで、久しぶりの感覚を味わえました。

どうSFかは実際に確かめてみるのがいいと思うのであまり書きませんが、
昔のスクエニ作品が好きな人やSF好きな人に『ハーヴェステラ』はおすすめです。


かわいい人工知能たち、日々を生きてる人間


SFって言ったからこれも言っていいよね。
『ハーヴェステラ』には人工知能が出てくるんですけど、彼らがすごく健気で愛らしいんですよ!

私はフィクションに出てくるロボットとかアンドロイドとか戦術人形とか人工知能とか人造人間とか、人に造られた存在が好きなんですが、今作に出てくる人工知能たちはまー好みにドンピシャで可愛かったです。

人間がどんな命令を下そうが人間の命令を忠実に守り続ける姿は、まさに理想の人工知能
命令した人間が愚かだろうが天才だろうが、命令されたことを成し遂げようとする姿はとても純粋で、愛らしさを覚えずにはいられません。かわいい!
たぶんこれを聞いた作中の人工知能たちは
「……意味がわからないな。」の一言で終わらせると思いますが、そういうストイックなところも一生懸命でいい。
人類が愚かでごめんねという気持ちになります。

 

反対に、ちょっとネタバレですが、別に人間のことを積極的に守るわけでもない人工知能もいて、彼らは人外じみてて素敵でした。
「人間ってさぁ……」
みたいな台詞を、特に心底がっかりしている風でもなく、不思議そうに言ってくれるので、人類が愚かでごめんね……という気持ちになれます。
私が人類が愚かだと思っているだけでは?

 

今作にはもちろん人工知能だけでなく人間もたくさん出てきます。愚かではないです。
メインストーリーで仲間に加わるキャラクターも、サブクエストに出てくるたくさんの町の住民たちも、普通に悩みもするし挫けそうになったりもするけども、それでもなにかを選択して日常を生きている、ただの善良な人間たちなので、素直に応援したくなります。

相棒ポジションのアリア。頑張り屋でいい子。

 

ただストーリーが進むと、
「人間ってやっぱりろくでもない生き物なのでは……」
という気持ちにひしひしとなれます。
出てくる人間に悪い人はいないのに、不思議ですね。

 

この作品は「人間ってどうしようもない生き物だけど、だからと言って考えることをやめずに生きていこう」という話だと私は受け止めているので、愚かだなぁ……で止まらないことが大事なんだと思います。たぶん。

 

話が少し逸れましたが、今作はそんなキュートな人工知能たちが大好きになるゲームでもあり、人間に頑張ろうな……!と言ってくれているゲームでもあります。
そういうのが好きはぜひ。
特に人工知能が好きな人はぜひ。


畑畑探索畑畑探索畑……

 

このゲームでは畑仕事は金稼ぎの手段であり、回復アイテムである料理とジュースを作るための材料を調達するための手段でもあります。
この料理とジュースがどっちも大事。
料理だけで全てを済まそうとすると、満腹ゲージがいっぱいになり、体力が減っても料理アイテムを使えなくなってしまいます。
なので、満腹ゲージを使わず回復できるジュース作りが大事なんですね〜。
私は中盤の2連ボス戦のところでこの仕様にようやく気づきました…。

 

なので、ストーリーを進めるためには畑仕事は必須になるわけですが、そんなの関係なく畑仕事するのが楽しい!

 

ゲーム内時間で30日過ぎると死季という作物絶対枯らす季を1日挟んで次の季節に移行して…という流れで日々が過ぎていくわけですが、その季節で育てることができる野菜と、鶏や山羊の餌用の草を畑内でどのぐらいの割合で植えるか、死季で種が無駄にならないように調整などなど、結構やることが多くて黙々と続けられます。
このゲームが期間が開いても続けられたのも、この細々した畑仕事が性に合ったからというのもある。

基本的に畑仕事は反射神経だとかが必要な作業ではないので、コロナ中でも苦しみながらプレイができてありがたかったです。

 

秋の畑の様子。

 

畑仕事にのめり込むあまり、メインストーリーで相棒的存在が誘拐されたときも、
「今は秋1日目!!植えなきゃいけない作物が山ほどあるんだ!!」
と一旦救出を置いておいて畑の整備で1日潰したりしました。畑が大事すぎる。

ちなみにこちらが畑仕事をしている間も、敵さんは待ってくれるので安心設計。優しい。

 

 

あと、作物を組み合わせて作れる料理のイラストが、全部とても美味しそうで素晴らしい。
料理コンプリートする気がすごく出ます。

料理が美味しそうに描かれている作品大体好き。

 

 

そんなこんなで全く購入予定になかったのに買ってみたら掘り出し物だった『ハーヴェステラ』、気になった方は体験版があるのでぜひプレイしてみてください。

人工知能が本当に可愛いんですよ!!